身体の”生命維持装置”にアプローチする近藤式内臓機能回復法

肩や腰の筋肉が凝るように、内臓にも筋肉があり、長年使っているとコリが出ます。この内臓を動かしている筋肉を”内臓筋”と言います。その固くなった内臓筋を指で押圧してほぐす技術が「近藤式内臓機能回復法」です。 前提として、筋肉は固くなると本来の位置が変わります。下がったり、横に広がったり、ずれてくる。 例えば、顔が下がったり、顎がたるむ、お腹がポッコリ、お尻が垂れるのは、筋力が落ちたのではなく、筋肉が固くなっている状態。それは、柔かく、しなやかさを取り戻せば、正しい位置に上がり、キュッと締まってきます。

内臓も同じです。 内臓機能回復法でお腹を押して柔らかくする事で、本来の正しい位置に自然に戻っていきます。 内臓を上げるのではなく、もとの位置に戻る。ここで大事なのは、 内臓筋が柔らかくなる事。そうすると、内臓本来の動きが出来るようになるので、その働き自体が活発になり元の健康な状態に向かうのです。

すなわち、私たちの身体における内臓とは、生命維持装置です。

車に例えればエンジン。 エンジンがボロボロなのにタイヤを新しくしてみたり、フレームを頑丈にしてみたり、塗装をきれいにしてみても、その内ガタついて動かなくなります。 それは人の身体も一緒。

近藤式内臓機能回復法は身体の中心にあるエンジン・内臓にアプローチして誰もが本来持っている自然治癒力を取り戻していく、根本療法です。 内臓筋は全身の末端の筋肉と繋がっているので、内臓の状態が全身の不調として表れます。

肩こりや腰痛、背骨や骨盤のゆがみも内臓の状態を表す身体のサインにすぎません。右の肩コリは肝臓からのサイン。 腰痛は腎臓からのサイン。 顎が痛いのは胃が固いというサイン。 お腹を押しただけなのに、上がらなかった腕が上がるようになったり、ぎっくり腰が消える、 膝が痛くて曲がらなかったのに、正座が出来たり、頭痛が無くなったりするのは不思議でも何でもない。 内臓からのサインが消えてきたという事です。

一般的な整体やその他の治療は痛みが出ている所、サインが出ている所に原因があると考え、そこを中心に治療しようとします。 それでは結局大元が良くなっていないので、又サインが出るを繰り返してしまう。そればかりでなく、問題なのは、サインを消してばかりいると大元の悪い所がどんどん悪化して、最終的には病気になってしまうという事です。

例えるならば、 火事があって火災報知器が鳴っているとします。 火災報知器がウルサイからと言って、 ベルだけ止めて知らん顔するようなもの。 最初はボヤだったのが、その内大火事になるかもしれない。 さらには延焼するかもしれない。

あくまでリラクゼーション目的で行うのはいいが、マッサージや整体で肩や腰の痛みだけを取ってしまう事は、いわば、火災報知器を消している事と同じです。 つまりは、病気のサインを見逃す、非常に危険な行為と言えます。身体の不調の9割は内臓からのSOS!痛みや不調として出ているサインを見逃さずに、大元の内臓にアプローチしていくのが”近藤式内臓機能回復法”の本質です。

肝が原因の主な不調
右肩こり 五十肩(右腕)
右肋間神経痛 バネ指 足がつる
腱鞘炎 テニス肘 目の疲れ だるさ

東洋医学の考え方 肝の季節は春。春は冬に貯めこんだ物を排泄してデトックスする時期にあたり、その解毒を行うのが肝。肝が弱って解毒が滞ると、血液が濁る。肝の感情は怒り、イライラ。イライラがつのると肝が弱る。

西洋医学で言われる働き 右肋骨の中に収まる最大の臓器。摂取した栄養を分解貯蔵する「代謝機能」や、有害物質を分解する「解毒機能」を持つ。切除しても再生が可能。

心が原因の主な不調
胸痛 赤ら顔 舌の震え 呂律が回らない

東洋医学の考え方 心の季節は夏。夏は体温を下げるために心が活発に動き、血液を体表へと送って、発汗を促す。心が弱るとのぼせやすくなる。心の感情は笑い、喜び、浮かれる。躁状態になり過ぎると心に負担がかかる。

西洋医学で言われる働き 胸のほぼ真ん中に位置し、体内に血液を送る器官。細胞分裂をすることがなく、がん細胞が発生しない。

脾・胃が原因の主な不調
ねこ背 左肩こり そり腰
五十肩(左腕) 頭痛 口内炎
顎関節症 うつ

東洋医学の考え方 脾の季節は梅雨・土用の時期。湿気が多い梅雨は、身体からも水分が出ていきにくく、体内に溜まった水分で消化吸収が悪くなる。脾の感情は思い、考え込む、くよくよ。脾が弱るとくよくよ考えて、うつになりやすい。

西洋医学で言われる働き 全身を巡るリンパ系統に属する唯一の臓器。余分な血液を貯蔵し、古くなった赤血球を壊して、血液の総量を調節する機能を持つ。

肺が原因の主な不調
呼吸が浅い 過呼吸 パニック障害
肩甲骨内側の痛み

東洋医学の考え方 肺の季節は秋。夏の間のお腹の冷えや発汗不足によるこもり熱、秋の乾燥などによって風邪が長引き、肺の弱りにつながる。肺の感情は悲しみ、喪失感。ため息が出るのは肺が酸素を求めている証拠。

西洋医学で言われる働き 心臓から流れ込む血液の酸素と、二酸化炭素を交換する働き。肺自体は動けず、肋骨や横隔膜が上下することで呼吸ができる。

肺が原因の主な不調
腰痛 ヘルニア 坐骨神経痛 股関節
膝痛 外反母趾 生理痛 膀胱炎
不妊 ED

東洋医学の考え方 腎には腎臓だけでなく泌尿器、生殖器、肛門も含まれ、水分代謝を司る器官。腎の季節は冬で、夏の水分代謝が発汗なのに対し、冬は寒いため、尿でコントロールする。水分の摂り過ぎは腎を固くする。腎の感情は心配、不安、怖がり。心配事やプレッシャーが続くと腎が弱る。

西洋医学で言われる働き 肝臓から送られてきた血液やリンパ液をろ過して、不要なものを尿として体外へ排泄する役割。

近藤式内臓機能回復法の概要

内臓機能回復法は二千五百年前から伝わる東洋医学が起源です。東洋医学の基本は五臓の内臓の働きを改善する事。 指圧も鍼灸も内臓に繋がるツボ(経絡)にアプローチする事で根本である内臓の働きを良くし、症状を緩和していくものです。 漢方も生薬を服用して、症状を消すのではなく、内臓の働きを良くして体質改善をはかります。 近藤式内臓機能回復法は内臓に直接アプローチするので、鍼灸や漢方、指圧や足つぼマッサージよりも即効性があり、全身が一気に整い、自然治癒力が最大限発揮されます。

その東洋医学の理論に基づき、身体の不調と内臓の繋がりを分かりやすく、シンプルにまとめて体系化した技術が近藤式です。

PAGE TOP